2012年11月19日月曜日

Building and Testing with Gradle - Chapter 1

以下、 Building and Testing With Gradleの1章についての読書メモ。

いわゆるGetting Started的な内容で、Gradleを触ったことのある人なら基本的に読み飛ばしても問題ないが、p1-p3の導入部が興味深い。Gradleを触ったことのない人は、この部分を読んで共感できる部分があるなら、触ってみることをお勧めする。

導入部の概要は、以下の通り。

ビルドツールとしてのGradleの位置づけについて


ビルドツールとしてのGradleの位置づけについて、AntやMavenとの比較をもとに説明。柔軟性はあるが規約のないAnt、規約はあるが規約からはずれたことをするのが面倒なMavenに対し、Gradleが「思慮深い中間地点 (sensible middle ground)」として存在しているとの主張。

Gradleのファイルフォーマット


ビルドファイルのフォーマットについて。XMLがビルドファイルのフォーマットとしていかに向いていないかの説明した上で、以下のように断じているのが小気味いい。
Ultimately, XML is the wrong format for a build file.
Antでプログラムフローの制御ができない(できるとしても、あまりに面倒)のに嫌気がさし、AntからGroovyスクリプトを呼び出したりしているうちに辿り着いたのがGradleだったりするので、個人的には多いに共感できる。

それに対して、Gradleのビルドファイルが、基本的にGroovyスクリプトであることの利点について説明。

DSL


GradleのビルドファイルがGroovyスクリプトであるからといって、生のGroovyでガリガリと書くことは推奨されていない。Gradleはビルドファイルを記述するDSLを提供しているので、基本的にはそれを使い、DSLでカバーされていない部分をプラグインとして拡張するのが望ましいとのこと。趣旨は納得できるが、そこまでいいいながらカスタムプラグインの作成方法について、この本に記述がないのは残念。

関連リンク



0 件のコメント:

コメントを投稿