2013年12月20日金曜日

EPUBファイルの中身を確認する

EPUBファイルの実体は、EPUBの仕様に沿って配置されたファイル・フォルダをzipで圧縮したものなので、解凍することによりその中身を確認することができる。

Pandocを使ってMarkdownからEPUBを作成する』で作成したEPUBファイルの拡張子をzipに変更してzipで解凍すると、以下のようなファイル・フォルダで構成されていることがわかる。
ch001.xhtml
ch002.xhtml
content.opf
mimetype
nav.xhtml
stylesheet.css
title_page.xhtml
toc.ncx
META-INF
├─com.apple.ibooks.display-options.xml
└─container.xml
なお、解凍されたファイル・フォルダを単純に圧縮しなおしてもEPUBファイルとは認識されない点に注意。これは、EPUB内に含まれているファイルであるmimetypeが、zipの先頭エントリに無圧縮で追加されている必要があるため。Windowsの標準機能でこの要件を満たすには、mimetypeのみを右クリックしてzip圧縮し、できたzipファイルに他のファイル・フォルダを追加すればよいらしい。詳細は、下記リンクを参照。

関連リンク

Pandocを使ってMarkdownからEPUBを作成する

前提


手順

Pandocを使ってMarkdownからEPUBを作成する手順は、以下の通り。

任意のディレクトリに、以下のmybook.md(Markdown形式のファイル)を作成する。
% タイトル\
% 作者

---
language: ja-JP
---

# 見出し1

見出し1です。試しに書いてみます。

# 見出し2

見出し2も書いてみます。

1-2行目はtitle blockと呼ばれるPansocの拡張Markdown記法。1行目がタイトル、2行目が著者名として認識される。タイトルブロックは必ずファイルの先頭に記述する必要がある。

4-6行目もPandocの拡張Markdown記法でYAML metadata blockと呼ばれるもの。EPUB生成時に必要となるメタデータを指定することができる。ここでは、EPUBで使用する言語として日本語(ja-JP)を指定している。なお、この指定がないと、Adobe Digital Editionsで日本語が正しく表示されない。

8行目以降は、通常のMarkdown記法で見出しと本文を記述している。

このmybook.mdからPandocを使ってEPUBを生成するには、mybook.mdが含まれているディレクトリで以下のコマンドを実行する。
pandoc mybook.md -o mybook.epub
mybook.mdが入力ファイル、oオプションで指定したmybook.epubが出力ファイルとなる。入出力のフォーマットは拡張子から自動的に判断される(コマンドラインオプションで明示的に指定することも可能)。

生成されたEPUBを、Adobe Digital Editionsで表示した結果は、以下の通り。mybook.mdの内容をもとに、表紙や目次が自動的に生成されていることがわかる。




2013年12月19日木曜日

Adobe Digital Editionsのインストール

WindowsまたはMac OSX上で動作するEPUBリーダーであるAdobe Digital Editionsをインストールする手順は、以下の通り。

Adobe Digital Editions のダウンロードページから、該当OSのインストーラーをダウンロードする。

ダウンロードしたインストーラーはウィザード形式になっている。基本的にデフォルトのままインストールすれば問題はない。

2013年12月18日水曜日

PandocをWindowsにインストールする

Pandocをwin7にインストールする手順は、以下の通り。

まず、Pandoc – Installingからリンクをたどってダウンロードページに移動し、Windows用のインストーラーをダウンロードする。

ダウンロードしたインストーラーはウィザード形式になっているが、インストールのオプションなどは特に用意されていない。ライセンスに同意しInstallボタンをクリックするとインストールが完了する。

なお、Pandocのインストール先ディレクトリは、C:\Users\UserName\AppData\Local\Pandoc(UserNameはインストールを実行したユーザのアカウント名)になる。