2013年6月21日金曜日

Gradle Wrapperを試す

GradleプロジェクトをGradle Wrapperとともに公開すると、プロジェクトの利用者の端末にあらかじめGradleがインストールされていなくても、Gradleでのビルドが可能になる(ただし、Javaはインストールされている必要がある)。具体的な手順は、以下の通り。

下記のbiuld.gradleを含むGradleプロジェクトがあるとする。

プロジェクトの公開者は、Graldeがインストールされている端末で、上記のwrapperタスクを実行する。wrapperタスクを実行すると、Gradle Wrapperの実体として以下のファイルが生成される。
gradlew
gradlew.bat
└─gradle
    └─wrapper
            gradle-wrapper.jar
            gradle-wrapper.properties

プロジェクトの公開者は、GradleプロジェクトをGradle Wrapperとともに公開する(例えば、Gitリポジトリとして公開するなら、build.gradleとともに上記のファイルもcommitし、リポジトリに含める)。

プロジェクトの利用者は上記のGradleプロジェクトを取得し(例えば、Gitリポジトリからcloneする)、gradleコマンドの代わりに、Gradleプロジェクト内に含まれているgradlewコマンドを使ってGradleのタスクを実行する。

例えば、gradlew helloを実行すると、Gradle Wrapper作成時に指定したバージョンのGradleが、ユーザのホームディレクトリ直下の.gradle/wrapper/distsフォルダにダウンロードされ(すでにダウンロードされている場合は、それが使用される)、そこに含まれるgradleコマンドを使ってhelloタスクが実行される。

Gradle Wrapperは上記のような仕組みで動作するため、ビルドに使用するGradleのバージョンを固定できるという利点もある。

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