下記のbiuld.gradleを含むGradleプロジェクトがあるとする。
プロジェクトの公開者は、Graldeがインストールされている端末で、上記の
wrapper
タスクを実行する。wrapper
タスクを実行すると、Gradle Wrapperの実体として以下のファイルが生成される。プロジェクトの公開者は、GradleプロジェクトをGradle Wrapperとともに公開する(例えば、Gitリポジトリとして公開するなら、build.gradleとともに上記のファイルもcommitし、リポジトリに含める)。gradlew gradlew.bat └─gradle └─wrapper gradle-wrapper.jar gradle-wrapper.properties
プロジェクトの利用者は上記のGradleプロジェクトを取得し(例えば、Gitリポジトリからcloneする)、gradleコマンドの代わりに、Gradleプロジェクト内に含まれているgradlewコマンドを使ってGradleのタスクを実行する。
例えば、
gradlew hello
を実行すると、Gradle Wrapper作成時に指定したバージョンのGradleが、ユーザのホームディレクトリ直下の.gradle/wrapper/distsフォルダにダウンロードされ(すでにダウンロードされている場合は、それが使用される)、そこに含まれるgradleコマンドを使ってhelloタスクが実行される。Gradle Wrapperは上記のような仕組みで動作するため、ビルドに使用するGradleのバージョンを固定できるという利点もある。
関連リンク
- Gradle本家ユーザガイド
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